だから、あたしの両親は言いなり。 陸くんのことを信用してるから遅くに帰って来ても何も言わないし、心配すらしてない。 所詮あたしは親の人形だから。 「お嬢様、奥様と旦那様が呼ばれています」 わかった、と返事してリビングに行った。 コンコン 「お母さん、くるみです」 「入って」 あたしは扉を開けて中に入って指示されたイスに座った。 「もうそろそろ婚約してもいいでしょ? 来週の日曜日、大きなパーティーがあるから、そこで発表するわ」 いいでしょ?とか聞きにながら拒否なんてさせない。