「あの、今日は珈琲だけでいいです。」



そう言うと、おばあちゃんは笑顔で頷き、いつものようにケーキもだしてくれた。



「あっ、ありがとうございます!」



僕は満面の笑みと恥ずかしい笑みが混ざった表情をした。



「そんな笑顔をされちゃ、こっちがありがとうって言いたいぐらいよ。」



また、おばあちゃんは涙目になっていた。



どうしたんだろう?



何かあったのかな?



僕はどうしていいのか分からず、とりあえず気づいていないフリをし珈琲を口に運んだ。