僕は大袈裟に大きく首を左右に振った。 「今日から始めようと思って。今、探してたところ。」 嘘をついた。 もともと、ギターなんてやるつもりはさらさらなかった。 ただ、こう答えなければこれで彼女との会話が終わってしまうと感じたんだ。 まぁ、いいじゃないか、嘘も方便だっていうんだし。 「あの…もしよかったら、どのギターがいいのか教えてもらえる?」 ………。 また少し空気が止まった。