それから二週間が経ち、ついにコンパ当日の日がやってきた。



ワックスなんていうものを使うのは何年ぶりになるのかな、なれない手つきで髪の毛を整えていく。



ホコリかぶった鏡と何度も睨み合う自分の姿は、まるで初めてのデートをする少年のようで笑いがこみ上げてきた。



悲しき現実なことに服装にも無頓着であった僕は家にある服で精一杯のオシャレというものもした。