にんげん賞味期限


しかも、どんどんとタイヤから空気が抜けていき、どうやらパンクしてしまったようだ。



痛ぇ…



だが自転車を捨てギターを抱え僕はまた走り出した。





着いた。



人影も一切ない、この町全体を見渡せる丘に。



黒のミリタリーコートを纏った彼女はそこにいた。



隣には大きなボストンバックとギターが置かれていた。