なぁ、和也は覚えてるか? 独りぼっちでいた僕に話しかけてきてくれたよな? 日が暮れるまで、毎日キャッチボールもしたよな? 本当は野球部に入りたかったくせに、野球部に入れない僕のために気を使ってくれてたんだろう? 沢山、ケンカもしたよな。 でも、すればするほど仲良くなっていったよな? 頭の中に和也との思い出が鮮明に蘇る。 そしてポケットにしまってあった遺書を取り出した。