根拠なんてないのだが、もしかして『AI』という人物は亜依なのかもしれないと…




次の日、僕は喫茶店に和也を連れてきた。



元気のない和也は珈琲に少し口をつけ僕は和也にノートを渡し促した。



それは医者が渡す丸い薬よりもどれだけ効く薬になっただろうか。



「これって…俺、二日も六日も亜依と会ってた…」



「そう、変わった人って和也のことで、AIっていう人物は亜依のことだろ?」



和也は調子を取り戻した。