「これで手を打たないか?」
ニヤリと微笑む仁。
私は目の前に置かれた葡萄の山と仁の顔を交互に見る・・・
ヤバイ
涎たらしそう
「頼むよ。
お前の専門学校って都内でも有名な美少女校じゃん!」
そう
つい先日雑誌の特集でうちの学校は
都内で美少女が多い専門学校として取り上げられた。
それから
やたらと学校の前とか駅に男が増えて
こっちはいい迷惑。
別に私が美少女なわけではない。
そこだけは確か。
だけど
この葡萄。
この葡萄が曲者だ。
ずるいよ仁!
私が無二の葡萄好きって知っててこういうことするんでしょ?
でも・・・
気づいたときには
もう葡萄が口の中で
すばらしい甘みと酸味を出していた。
負けた・・・。
「食った!
食ったからには千香。頼んだぞ!」
してやったり顔の仁・・・。
悔しいけど私の負けだ。
葡萄の誘惑にだけは勝てないよ。
「人数は?」
しぶしぶ聞く。
「とりあえず4:4で。
あっ、お前も来いよ!」
当然のように言われて私は手に取った実を落としそうになった。
「なんで?」
私よりも先に言葉を発したのは那智。
仁を軽く睨み付けているように見る・・・
少しあせる仁と驚いて実を床に落としてしまった私。
「え?・・・あっ、あれだよ。
いきなり俺たちと4:4でセッティングされても
女の子たちはきっと困るだろ?
だから、千香がいたほうが馴染むし楽だと思ってさ。」
挙動不審な仁は面白かった。
まるで豆鉄砲を喰らった鳩みたいで
私はチラッと那智を見上げる。
真剣な顔・・・。
ニヤリと微笑む仁。
私は目の前に置かれた葡萄の山と仁の顔を交互に見る・・・
ヤバイ
涎たらしそう
「頼むよ。
お前の専門学校って都内でも有名な美少女校じゃん!」
そう
つい先日雑誌の特集でうちの学校は
都内で美少女が多い専門学校として取り上げられた。
それから
やたらと学校の前とか駅に男が増えて
こっちはいい迷惑。
別に私が美少女なわけではない。
そこだけは確か。
だけど
この葡萄。
この葡萄が曲者だ。
ずるいよ仁!
私が無二の葡萄好きって知っててこういうことするんでしょ?
でも・・・
気づいたときには
もう葡萄が口の中で
すばらしい甘みと酸味を出していた。
負けた・・・。
「食った!
食ったからには千香。頼んだぞ!」
してやったり顔の仁・・・。
悔しいけど私の負けだ。
葡萄の誘惑にだけは勝てないよ。
「人数は?」
しぶしぶ聞く。
「とりあえず4:4で。
あっ、お前も来いよ!」
当然のように言われて私は手に取った実を落としそうになった。
「なんで?」
私よりも先に言葉を発したのは那智。
仁を軽く睨み付けているように見る・・・
少しあせる仁と驚いて実を床に落としてしまった私。
「え?・・・あっ、あれだよ。
いきなり俺たちと4:4でセッティングされても
女の子たちはきっと困るだろ?
だから、千香がいたほうが馴染むし楽だと思ってさ。」
挙動不審な仁は面白かった。
まるで豆鉄砲を喰らった鳩みたいで
私はチラッと那智を見上げる。
真剣な顔・・・。


