One Way Ticket 2

「へぇ!ライブやるんだ!」


司のライブは一度見てみたいと思っていた
私の反応に司はうれしそう

「もちろん招待しますよ?」


チケットが差し出される

「来週の水曜日。トリを飾りますから。」

げっ・・・

思わず気持ちが顔に出てしまい
司は不思議そうに顔を傾けた


「あ、なにか用事ありました?」

捨てられた子犬みたいな顔で覗き込む
・・・

・・・

「あ?・・・別に大丈夫。」





あっ・・・




・・・




・・・

言っちゃった


司はその一言に
水を得た魚?
餌をもらった子犬?

はしゃいでいる司に尻尾が見えそう


私は言ってしまった言葉に
後悔を滲ませることもできずに


授業は過ぎていった