One Way Ticket 2

「・・・那智。」

思わず声に出てしまった

「ん?」

正面を向いたまま那智が返事を返す

その後で
何も言えなくなっちゃった


・・・


・・・


「なに?」


信号で車が止まると
那智は私を見つめる


「・・・なんでもない。」


あわてて視線をそらした
ちょうどタイミングよく信号が変わった

「・・・そう。」

納得いかないような那智はそのまま車を走らせた





この気持ち

すっごい好きで

でも

なんだか
好きとはちょっと違う

暖かな
守ってあげたい
みたいな


大きくてゆるぎない気持ち

溢れて止まらない


どう言えば伝わるのかな?