One Way Ticket 2

ソファーに座りなおして
向かい合うように座って

私が落ち着くのを待って
那智はまた聞いてきた。

「で、千香は俺の事どう思ってるの?」

優しくて
子供をあやすみたいな言い方

「好き。」

言い終わったか定かではないうちに
私の唇は那智にふさがれた。

さっきとは違う舌が絡み付くような
熱いキス

唇が離れる頃には
息が上がってしまう

「俺さ、あんまり話すほうじゃないから。
 千香には言わなくても解ってるって・・・
 勝手に思い込んでた。」

チュッとおでこにキスが落ちる

「ごめんな?」

そう言って
切なく笑うから
私から那智を抱きしめた。

「私も・・・合コンに行ってごめんなさい。」

背中に回った那智の腕に
まるで返事をするように力が入った。

このぬくもりが
こんなにも愛しい・・・。