One Way Ticket 2

「Goddess」

プレートには神々しく書かれていた


ゆっくり写真を視界に入れる


・・・


・・・私は言葉を失った



そこには確かに「女神」がいた

戦場でたたずむ
一糸纏わぬ美しい女
真っ白な体に刻まれている
痛々しい傷
流れ伝う鮮血

そして
「女神」は
傷だらけの手で


しっかり
赤ちゃんを抱いていた


まるで
自分をたてにしているかのよう


レンズを見つめる
瞳からは
神々しいほどの力


「[Goddess]は俺の最高の作品だよ。」

後ろから声がして振り返った

良一が立っていた