One Way Ticket 2

那智があれから
その手紙をどうしたのか

私は知らない



「千香?」


ぼけっと考えていたから
那智の呼びかけに気づけなかった


「あ!

ごめん。

・・・なに?」


私の反応に那智は心配そうに寄り添う

「どうしたの?

何かあった?」


那智の瞳に見つめられると
初めてデートした日みたいに
胸が苦しくなる・・・


「ん。なんでもない。」

私は那智から離れた

自分の部屋に逃げ込む


あーあ・・・
あんな態度とって・・・
那智絶対気にしたよね?


はぁ


ふと
コンビニでのひと時が浮かんだ