One Way Ticket 2

驚いた事は私の呼びかけで
学科でも人気の女子が集まった事。

私の友達って
結構レベル高かったりもする?

お姉系にアイドル系にエビちゃん系・・・
私を入れて5人。

仁の通っていた大学の名前を出したら
みんな尻尾を振ってついてきた。

何気に仁の母校はバリバリの進学校で
エリートコースまっしぐらな所。

あ、
仁みたいな落ちこぼれもたくさん居るらしいけど。


「こんばんはぁ。」

居酒屋の広い個室の座敷に集った男女10名・・・?


メンズも上場のいい男ぞろい。
友達は目の色を変えて
早速めぼしをつけ始めていくのがわかる


って男のほう一人多くない?
予定では幹事の私一人が余るはず。

「ちょっと、仁!」

「あ?」

「予定と違うじゃん!?なんで男が5人も居るの?」

「え?ああ、しょうがねーじゃん付いて来ちゃったんだから。」

そう言って楽しそうな輪に戻っていった仁。
その背中を恨めしく睨んだ。

せっかく途中で抜け出そうと思ってたのに・・・
仁の馬鹿ぁ!