長く
長く
水の中に居るようだった
頭が締め付けられるように
苦しい
意識を保つので精一杯だった
簪は急所をはずしていて
傷も深くなかった
命に別状は無く
千香は酸素マスクもはずされて
静かに眠っていた
寝息が聞こえるのが
こんなにも安心する
そっと額に触れた
「千香・・・ごめん。」
「・・・謝らないで。」
微かに千香が目を開けて答えた
「千香!?」
千香はハッキリ俺を見た
「怪我は無い?」
こんな時に人の心配しないでよ
「うん。」
「・・・よかった・・・。」
安心しきった顔をして千香は目を閉じた
何が“よかった”だよ
自分はこんな怪我してるくせに
「・・・美那子さんは?」
真剣な眼差しが俺を捕らえる
「美那子はここの精神科に入院したよ。
千香の処置が終わってすぐに
美那子を連れて精神科の診察を受けた。
あそこまで
美那子を追い詰めたのは俺だから。
だから
これからも病院にきて美那子を見ていこうと思う。」
千香が俺の手を握った
「私も一緒に見ていく。
美那子さんを最終的に追い詰めたのは私だもん。
それに・・・
那智と美那子さんを二人っきりにしたくないしね。」
そんなに俺って疑わしい?
本当に
千香にはかなわないよ
「千香・・・。傷付けてごめん。
それでも・・・俺は千香が好きだよ。
ずっと傍に居て欲しい。」
心から思うよ
もし
千香が許してくれるなら
我侭な願いだけど
長く
水の中に居るようだった
頭が締め付けられるように
苦しい
意識を保つので精一杯だった
簪は急所をはずしていて
傷も深くなかった
命に別状は無く
千香は酸素マスクもはずされて
静かに眠っていた
寝息が聞こえるのが
こんなにも安心する
そっと額に触れた
「千香・・・ごめん。」
「・・・謝らないで。」
微かに千香が目を開けて答えた
「千香!?」
千香はハッキリ俺を見た
「怪我は無い?」
こんな時に人の心配しないでよ
「うん。」
「・・・よかった・・・。」
安心しきった顔をして千香は目を閉じた
何が“よかった”だよ
自分はこんな怪我してるくせに
「・・・美那子さんは?」
真剣な眼差しが俺を捕らえる
「美那子はここの精神科に入院したよ。
千香の処置が終わってすぐに
美那子を連れて精神科の診察を受けた。
あそこまで
美那子を追い詰めたのは俺だから。
だから
これからも病院にきて美那子を見ていこうと思う。」
千香が俺の手を握った
「私も一緒に見ていく。
美那子さんを最終的に追い詰めたのは私だもん。
それに・・・
那智と美那子さんを二人っきりにしたくないしね。」
そんなに俺って疑わしい?
本当に
千香にはかなわないよ
「千香・・・。傷付けてごめん。
それでも・・・俺は千香が好きだよ。
ずっと傍に居て欲しい。」
心から思うよ
もし
千香が許してくれるなら
我侭な願いだけど


