アタシには、好きな人がいた。健太。でも、健太はアタシのことが大嫌いで、いつもアタシを見るたびに
「キモいんてや!死ね!」と言っていた。そのたびにアタシは傷ついていた。

そんなある日、友達のゆきに書いてもらったプロフを見ていると、好きな人の欄に
〔右隣の人〕
と書いてあった。恐る恐るゆきの方を見ると、健太と笑いながら話していた。ゆきはアタシが健太のこと好きなことを知っているのに…。
「はぁ」
ため息をつき二人から目をそらした。