8月20日 午後4時

僕は学校に居る。
3年1組の教室に居る。


教室のドアが開き、
彼女が入って来た。

『みんな帰ったよ、
後は新田君と私だけよ』



「そう、じゃっ帰るか!」

『ねぇ、どこまで進んだ?』


「うーん、7割かな!」


『見せてよっ』

僕は9月の文化祭でやる
3年有志による演劇の台本を書いている。


彼女達は演劇以外の準備をしている。


彼女はまだ途中の台本を取り、
内容を確認する様に読んでいる。




『ちょっとー!』


「はっはい。」



僕は彼女が好きだ、
彼女も僕が好きだ・・が

僕はなぜか彼女に逆らえない。