『ねぇ、起きてよ!
起きて、新田君』



『貴方、あ・な・たっ』


゛あなた ゛に気がついた。



どうやら、寝ていた様だ。


歓声が聞こえる。


サイレンが鳴っている。


『終わったよっ』


スコアボードを見る。


2対1

先攻が2?


まだ寝ているのか


彼女は大喜びだ。


負けた?
まけたぁ


私のなかの

ひとつの夏が終わった。



『ありがとう、喜んで全部頂くねっ』



『明日どうしようかしら』

明日?

そうか明日、決勝かっ!

好きにして下さい。
好きに。


『明日、空いてる?』


「えっ!?」