夕方になり
着付け教室が終わった様である。



彼女達は帰る。

石元と滝川は教室の前で別れた。



バス停へ向かう彼女を
追い掛け様とし外へ。


玄関先で彼女を見る。



夏の夕陽が歩く彼女を包んでいる。

優しく彼女を抱いている。


玄関先で、その光景を見てる。
脚がでない。



夕陽の中に彼女が消えて行く。


追い掛ける事ができなかった。






何か聞こえる。

遠くで何か聞こえる。



大勢の人の声・・・と、

誰かが呼ぶ様な声