これが、二人きりで
話しをした最初である。


この日を境に、俺は石元が好きになった。



ただ、残念な事に彼女の方が背が高い。



昼休み終了のチャイムが鳴る。


石元は片付けるのを手伝ってくれた。


「ねぇ、今日放課後空いてる?」


『何! 私はそんな軽い子じゃないわよ』


おどけて、そう言った。

頭の回転がいい!


「ちょっと、付き合って欲しいんだけど」


また、おどけて

『いきなり、告白』


違うとも、言えなかった。


「じゃっ、いいよ」


『嘘、う・そ、いいわよ』


「なら、放課後ここで」


予鈴がなっている。


二人は、走って教室へ。