「予定日はいつ?」




「一応、7月7日だよ。」




「7月7日は奈都の誕生日だよね。」




7月7日は私の誕生日だった。



こんな大切な事忘れていた。




「奈都、7月7日に五つ子が誕生したらなんか運命感じるよね。」




うん。




『奈都、五つ子は7月7日に誕生させよう。』




「柊人そんなの絶対無理だよ。」




柊人が急に小声になる。



『うちの家の近くに神社があるんだ。



願をかけると必ず叶う。』




亜矢が笑い出した。




「そんなの信じられない。」



『でも、うちのねぇちゃんこの日に生みたいって、



願かけたら、その日に陣痛が来て赤ちゃんが生まれたよ。』




「柊人本当だよね。」




『ああ、本当だ。亜矢今日の帰り奈都の変わりに、


俺と亜矢で願かけしようぜ。』




信じてない訳じゃないけど、そんなにうまく行く訳ないよ。