母さんはこんな俺に無償の愛情を注いでくれた。




朝香からの告白を母さんに話すと、




母さんは大喜び。




『だから母さん、俺は朝香の気持ちに答えるつもりはないよ。』




「どうして?」




『どうしてって、それは「遠矢が目が見えないから。」




『そうだよ、他に何があるんだよ。



目の見えない俺と付き合って、彼女がどんな思いするか、



考えただけでぞっとするよ。



周りから録な事言われない。



彼女を苦しめるだけだよ。』




何、母さんの怒った顔。





「ふ〜ん、遠矢はいつの間にか意気地無しになったんだか、



母さんは遠矢をそんな風に育てた覚えはないよ。



全く情けない。」





母さんはそう言って俺の部屋から出て行った。