病室には朝香さんしかいなかった。




朝香さんは私を見て驚いたので、




どうして遠矢君といるかの経緯を話した。





「遠矢君私、席はずすね。」




「奈都さんも一緒にいて下さい。」




『朝香いいのか? 』




「奈都さんならいいって思えるから、ここにいて下さい。



私、遠矢とは別れたくない。



両親がなんて言っても私は遠矢が好き。



遠矢の目が見えないとか私には関係ない。



遠矢の全てが好きなの。



だからお願い別れるなんて言わないで。」





『でも、朝香 「どうして遠矢はそうやって逃げるの?


遠矢はそんな人間じゃないはずだよ。



遠矢はいつもキラキラして、何しても楽しそうだった。



遠矢が目が見えないなんて私分からなかったしね。



遠矢と一緒にいつも笑っていたい。



遠矢離れちゃやだよ。



私遠矢がいなくなったら生きて行けない。」





朝香さんみたいに私も、自分の気持ちを素直話したい。