琢磨を寝かせてからリビングで、




遠矢君と愛子さんとお茶を飲む事になった。




「奈都ちゃん、遠矢のお願い聞いてくれてありがとう。



私が一緒に行こうかって言っても嫌がるしね。



彼女の名前は田宮朝香さんって言ってね、



遠矢と付き合っていたの。


凄くいい子で、『母さん、その話しは止めてよ。



朝香とはもう別れたから、でもこのままじゃいけないし、



明日話してくるよ。』




どうして別れないといけないの?




「遠矢、奈都ちゃんに話していい?」




『あぁ、話すなって言ったって母さん話すだろ。』




愛子さんはクスッって笑って話し出した。




「朝香さんが遠矢を好きになって、



たけど遠矢は絶対無理って断り続けたの。



たけど、朝香さんが毎日うちに押し掛けてね、



遠矢が同等観念した訳。



たけど、朝香さんの両親が遠矢と付き合う事反対して、



あの日二人で話してたの。


逃げる遠矢を朝香さんが追いかけて来て、



遠矢が階段を踏み外して落ちそうになったのを、



朝香さんがかばって落ちてしまった。」