『奈都ちゃんって凄い寂しがり屋の癖に我慢強い。



我慢強いと言うか、我慢する事に慣れてしまった。



我慢してる事も自分で分からない。



かなり重傷。



今までそうやって来たんだろ。



琢哉さんと結婚してやっと、寂しい思いしなくて済むじゃなかったのか?



奈都ちゃんが一番分かってるよね。



自分の思いは伝えなきゃ駄目だよ。



まぁ、俺も偉そうな事いえないけど。』





遠矢君の思いに返す言葉なんてなかった。





琢哉さんと一緒になって私幸せだったよね。



毎日一緒にいて寂しくないはずだったのに、



何でこんなに気持ちが離れてしまったの?




私何で家出なんてしたんだろう?



私何で琢哉さんから逃げてるの?





みんなで食べた美味しいはずのすき焼きの味も分からなかった。





琢哉さんご飯食べたかな。