『こら、琢磨の甘えん坊。』




「パパぼくは甘えん坊じゃないよ。



パパだっていつもママにあまえてるじゃん。』




『パパはいいんだ。ママはパパのだから。』




「ちがうよ。ママはみんなのもの。」




もう二人で何揉めてるの。



いい加減にして下さい。




ママは誰の者ではありません。




ママはママですから。




琢哉さんと琢磨が私の取り合いをしてる。




二人の大きな声に五つ子が泣き止んだ。




「ほら、二人とも五つ子静かになったから、私は兎に角寝ますからね。』