『お母さん奈都と琢磨来ていませんか?』




「今日は来てないけど、奈都から聞いてくれた?」




『何をですか?』





「え、奈都話してないの。要さんが沖縄の離島に勤務する事になったから、



私もついていくの。奈都のお産の時は帰ってくるけど。



なんで奈都琢哉さんに話さなかったのかな?」





『あ、昨日は俺残業で遅かったから奈都と話してないんです。』





「琢哉さん大丈夫?毎日どんなに遅くなっても奈都の話し聞いてやって。



奈都毎日一人なんだからね。



奈都守れるのは琢哉さんだけなんだから。」





そうだった。





俺は何か大切な事を忘れていた。





奈都と琢磨は何処へ行ったのだろう。




兎に角探して奈都と琢磨に謝らないといけないな。





俺は奈都の親友の亜矢さんに電話した。