次の朝、琢磨が泣いて寝室に飛び込んで来た。




「ママがいない!」





「琢磨ママここにいるよ。」




『琢磨いい加減しなさい。琢磨はもうすぐお兄ちゃんになるんだよ。』





首を左右に振り大泣きする琢磨。





奈都にしがみついて離れない。





『琢磨いい加減にしないとパパ怒るよ。』





「パパ嫌いだー!」





俺は大きな声で怒鳴ってしまう。





気が付いた時は遅かった。




怒鳴るつもりなんてなかったのに、





思わず大きな声を出てしまった。




琢磨に謝ろうとしたら、奈都が琢磨を抱いて寝室を出て行ってしまう



奈都は子供部屋に琢磨と入り中から鍵を掛けてしまった。