『えっ??直樹さんのお知り合いなんですか?』



あたしは精一杯の余裕を見せるようにして言った。



ここで変に動揺を見せたくなかったあたしは、



もしかして必死な顔していたかもしれない。



すると、



真下って男は、



『まぁ…同じ部署で仕事してるんでね…』



と、低い声で確かにそう言った。



同じ部署……。



一緒の仕事。



それって、直樹とかなり親しいのかもしれない。



直樹から、あたしのこと聞いていたのかも……。



そう思ったら、



あたしはまともにその男の顔を見ることが出来なくなっていた。