俺は椅子から立ち上がり、



そして床に正座をして、



精一杯の今の自分の気持ちを込めて、



『どうか…認めていただけませんでしょうか…?お願いします』



そう言って、土下座をした。



『土下座なんて…真下君、頭を上げなさい…』



お父さんのそんな声が聞こえたが、



俺はそのままの体勢で、



深々と頭を下げ続けた。



『パパ、あたし、りゅうが大事なの。そして、お腹の赤ちゃんのことも同じくらい大事…。あたし…頑張るから…全部、全部頑張るから…お願い…』



レイナはそう言うと、俺の隣に座り、



『パパ、ママっ…お願い…』



俺と一緒になって土下座をした。