『失礼します……』



俺は少し緊張気味に右手でドアを開けた。



左手はレイナの手をしっかりと握っていた。



もう……迷わない。



迷うことなんてない。



目が合ったレイナはとても落ち着いていて、



それを見た俺の緊張感まで解いてくれるようだった。



俺はレイナを幸せにしたい……ではなく、



レイナと2人で幸せになるんだってこと。



レイナが俺に教えてくれた気がするな。