待ちに待った、りゅうの姿。



あたしは二階の部屋から、りゅうに向かって声をかけた。



ダークグレーのスーツを着たりゅう。



いつも以上に大人っぽくて、



落ち着いた男の色気さえ漂うようで、



あたしはそんなりゅうに見とれていた。



この人が「あたしの彼氏!!」ってね、



今まではそう思うだけで嬉しかったのに、



これからは「あたしの旦那さん」になるんだよね。



そう思うと幸せすぎて、一人でニヤけちゃうあたし。



そんなりゅうの到着に、



ママがはりきって玄関へと向かったみたい。



あたしも急いで、階段を降りた。