「じゃあ、明日迎えをよこします。
用意をして待っていてください。
美しく仕上げて来てください。
このドレスはとてもお似合いだと
思いますから。」



「何から何までありがとうね。
おめかしして伺いますから
お待ちになっててね。」

母が言った。



黒塗りの車は井上を
乗せて車を出発した。





蜘蛛が帰っていった。



「今日はママと一緒に寝ない?」


「見張ってるんでしょう?」



「そうじゃないけど・・・・
明日になればなにかがきっと
変わるわ。それは
楓にとっても悪い話ではないから。」


母の言っている意味は
よくわからないけど
私にとっても悪い話ではない・・・・


明日になれば
何かが変わる・・・・・・?