最高級の召使

井上に通じていたのは
運転手の佐藤だった。


朝私の姿を見て
料理長もメイドも驚いていた。



「どうしたんですか?」


「パパが倉之助の部屋に・・・・」



「どうしてばれたんだ。」



「わかんない。
井上まで来たの。」



「小田島さんのマンションがどこかなんて
私たちだって知らないのに……」



「あ…運転手…佐藤なら知ってる・・・
荷物運ぶの手伝ってくれた。
倉之助のアドレスも知ってる。」



ばつの悪い目を
そらした意味が見えた。


裏切り者は佐藤・・・・・
あの日私に言ったセリフには
このことがさしてあったんだ。


間違ってると知っていても
金のため家族のため
従わなければいけない



あの日佐藤は私に
忠告したんだ。