最高級の召使

「来なさい。」

父は土下座する私の腕を
持ち上げた。




「旦那様!!」



「じぃが悲しむだろうな。
おまえは小田島の恥だ。」



「パパ!!」


「いいから帰るぞ。」



そこに井上が立っていた。
さすがの父も


「井上くん!!」
と叫んだ。



井上は私たちの前に進んできて
私を父から奪うと
そのまま抱き上げた。



「ちょっと、離してよ!!
なんでいるのよ!!」



「旦那様!!ちょっと待ってください。
話を聞いてください。」
倉之助の声に耳も貸さず



玄関のドアを閉めた。



「離して~~
どうして好きな人のそばに
いちゃいけないの!!」


運転手がつらそうな顔をしていた。
私と目が合わないように
下をむいたような気がした。