朝早く一緒に朝食をつくり
食べる。


何度も微笑み合いながら
楽しい時間が過ぎて言った。


「少し早目に戻ろう。
倉之助は言ったが
私は、名残惜しくて
倉之助にしがみつく。



何度愛し合っても今の
二人には足りなかった。
時間を目いっぱいかけて
求めあう。



部屋を出ようとしたときは
8時半だった。
携帯が鳴った。


「楓さま、今どこですか?」
料理長が慌てていた。