最高級の召使

私は倉之助に泣きながら電話をした。



「どうした?
どうして泣いてるんだ?」


「明日ね・・・
せっかく明日休みとって……
倉之助……
父から…ある人に会うようにって…
言いつけられて…
だから…明日は会えない……」



「ある人って?」
倉之助の声が沈んだ。



「お世話になってる人だから
何ていうの……」


「二人っきりで?」
心配そうな倉之助の声。



「家に来るって…
あとの予定は向こうが考えてるって…」



「とりあえず
家なら安心だな。
あとの予定……って……」


「わかんない・・・」



「でも旦那さまの知り合いだから
変なことは…ない…か…
俺今、自分に言い聞かせてるとこ……
料理長にも話をしておいたらいい。
俺は家で待ってるから
なんかあったらすぐに連絡して。」

倉之助も何かを感じてる…
黒い雲の存在を・・・・・・・