最高級の召使

「な、何すんのよ。」


私は慌てる。
無防備な一枚をふいに撮られて
焦る・・・・



「キレイでした。」


倉之助がにっこり笑った。


「キレイじゃないよ、
すっぴんだし!!」



「美しさはお化粧だけでは
ないのですよ。
心の中が美しければ
それが表情に自然にでるものです。
今の楓さまは
朝焼けを見ながら素直に
美しいと思っていたから・・・
私は楓さまの美しさを
盗撮させていただきました。」


倉之助がやさしく微笑んだ。


私は恥ずかしくて
仕方がなかったが
なんとか平静を装う。


「今の楓さまの はにかんだお顔も
とても可愛いですよ。」


そう言って走り出した。



何よ……!!こいつ……


背中に変な汗を感じる。


ダメ・・・あいつのペースに
巻き込まれてしまう・・・
集中!!集中!!


心に喝をいれた。


『美しい 可愛い』
その言葉にときめく私がいる……