最高級の召使

倉之助は、果物のよさを見分けるのが
一番楽しいと笑った。

だから今、会社でも
天職だといわれてると
得意げに話す。


私は倉之助の表情を見ていると
楽しくなった。


「果物は楓さまに似ています。」


「え?どうして?」


「一見見ただけでは美しい色形ですが
中身の甘さや潤いは
そう簡単には見せないから……
それが見えるのは私だけです。
瞳を閉じれば
あなたの本当の心が見えます。」



「私はりんごなのね?」


顔を見合わせて笑う。



私は倉之助に抱きついた。