最高級の召使

私が何気に食べていた
果物も
私のために
倉之助が買い付けたものと知った。



倉之助は
ローサのときも
やりがいのある仕事をあきらめた。



私ももしかしたら
ローサと同じかもしれない。



一緒にいたいけど
倉之助が今充実しているのなら
私はそれを奪って
地獄に引き入れることはできない。

楽しげに話す仕事の話を
聞きながら
私は考えていた。



わがままで倉之助の人生を
変えてしまっていいんだろうか・・・




「このリンゴも私が用意したんです。」



椅子に座って
器用に皮をむいてくれた。



「あ~~~ん」

私の口に運んでくれた。


口のなかにリンゴの味が広がった。


シャリシャリ


「おいしい~~~」



「そうでしょう?」
倉之助はうれしそうだった。