最高級の召使

一緒に片づけをした。
倉之助が洗って
私がお皿を拭いた。

いろんな話をした。


一緒にいられなかった空白の時間を
埋めるように
ずっと話した。


どんなに会いたかったか
後悔したか
人生に絶望したか


倉之助の表情が曇ったけど
話したかった。



「抱いてもらったの。
倉之助に声が似てる人に
倉之助になってもらったの。
目を閉じたら
倉之助が抱いてくれている錯覚に
陥って
それでも私は幸せだったから。」



倉之助の手が止まった。



「軽蔑した?」



「いいえ・・・・・
私が抱いてあげなかった
悔しさだけです。」

冗談っぽく言葉を変えた。