最高級の召使

「待って!!倉之助は?」


「兄貴はローサの国だよ。」


「え?ほんと?
だって、弟の卒業式でしょ?」


息が切れる。



「兄貴を探してたの?」


「会いたかったから……」



「会わない時間が忘れさせるさ。
おまえも早く踏み出せよ。
兄貴はもうローサのものだし…」


「わかってる。
ただ…会いたかったから…」


「無駄だよ。
俺もおまえも所詮ガキなんだ…
おまえは主人の娘
召使と結婚なんかできるわけない。
兄貴は優秀でも
仕事だってこの不景気の中
あの年でどうなるんだか……」


「私のせいね。
私が好きになったばっかりに
小田島の家をだめにしてしまった。
倉之助は一生
じぃのようにうちにいてくれたのに…」