最高級の召使

両親にそのことを告げにいくと
母が顔を覆って泣き崩れていた。


父も苦悶の表情で
私に封筒を手渡した。


倉之助と要之助の連名の手紙だった。



おひさしぶりです。
ご無沙汰しておりまして申し訳ありません。
このたび祖父
小田島 正之助が突然の急変で
この世を去りましたことお知らせいたします。

身内だけで
祖父を父の元に送り届けましたこと
お許しくださいませ。


私たち家族に注いでくださった
旦那さまのご愛情に
深く感謝しております。


小田島の家の伝統は
ここで途絶えますことお許しください。


旦那さま
奥様
それからお嬢様のお幸せをお祈りして

簡単ではございますが
ごあいさつに代えさせて
いただきます。



小田島 倉之助
    要之助