最高級の召使

祖父は約束をしなさい


と言った。
滝澤家は代々
有栖川に仕えてきたから
お前が継いでくれるなら
治療費を貸す。
あとは滝澤の家を守るため
働いてくれればそれでいい。



悩んでいる時間はなかった。



その条件をのめば
要之助の教育も生活も
ご主人さまの手をお借りして
面倒を見てやる。


まだ小さいヨウのことも
気がかりだった。
父の借金で保険金も残があまりなかったから


俺は決意した。




証券会社を退職して
少ない退職金でローサを入院させた。



有栖川の別宅で働きながら
ヨウと
一緒に暮らすことになった。