最高級の召使

部屋に戻る廊下が長かった。


意地悪な倉之助は
あれからドライヤーで髪を
乾かしてくれて



「では、また明日。」
と言った。



キスしてない



私はずっと我慢していたのに




「ダメ、帰ったら。」



「楓さま・・・」



「帰らないで・・・・・・」



「それは・・・・
どういうことかわかってますか?」



「わかってるもん。」



「仕事は10時までです。
朝はいつもどおり6時にこちらへ参ります。」




そう言うと
ドライヤーを手に部屋を出て行って
いつまで待っても戻ってこなかった。

時計は10時を回った。