「楓さま・・・・」


倉之助が私の肩をおさえた。



「恥ずかしいから見ないで…」



倉之助が私の顔を覗き込む。



「可愛いです……よ。」



「うそつき。
ガキだからって相手にしてないくせに」


倉之助はニコニコ笑う。



「ほら、そうやってバカにして。」



「可愛いからですよ。
まっすぐで輝いていて。
そしてとても愛しい……。」



「うそつき。」




「私は今から記憶を失います……」



え・・・・・?