最高級の召使

「そうですね、もう
30歳になってしまいました。
先日、楓さまから
ケーキをプレゼントされました。
素敵な誕生日でした。」


「そう、あの子が。」
母の声が弾んだ。



「おまえの縁談は私がもってくるからな。
じぃには世話になった。
おまえたちにも幸せになってほしい。」


「ありがたいお言葉で…」



「あの子はどうしてる?」



「あれから会ってはいません。」



「おまえのためにも
二度と会うなよ。
歴史ある
小田島の家に泥を塗ってはいけない。」