お隣さんのSweetな王子はBlackな王子


「まっ…まじでっ…ブォフッ…フゴッ…」

最後まで言葉を言う前に王子に口を手でふさがれた。

とりあえず、驚かさしていただきたかった…

「そう。僕の彼女の黒崎藍さん。可愛いでしょ?清水さん。」

ニコ~リ。例の笑顔で周りのファンをとろけさせる。

もちろん、私は悪寒がする訳で…。

しかし、フランス人形…いや、清水さん(白崎さんがそう言ってたし…)。
彼女はとろける事もなく、先程となんら変わりなく淡々と続ける。

「えぇ。可愛らしいですわね。流石、白崎くんの選んだ方ですわ。」

この人、お嬢様言葉がとてつもなくお似合いだ…。

うん。

でもすごく…私を…見ていらっしゃる…ようにお見かけ…しますよ?

なんか、あいつ(白崎)と同じニオイがする気も…