「じゃ、早く寝てて。」


「捕まれてて上に上がれません。」


「あぁ~、じゃあここで寝て?」


「ふざけてます?」


「いや、まったく。」


「じゃ、離して下さい。」


「え~」


「…お腹が減りました」


「…ぷっ」



と言ったところで、王子の手が緩んだ。


その隙に王子の手をのけて、階段の手前まで行く。
そして勢いよく王子がいる方へ振り向き、恐る恐る、言ってみる。


「じゃあ、その…ちゃんと一人で出来ますか?」


王子がちょっと笑う。


「余裕。」

自信満々みたいな顔をしてから、なぜかあの「ニヤリ」をやった。


その後に言った一言は…






「ひとりでできるもん☆」