「早苗さん…そろそろその辺で………」


海斗が苦笑しながらも、
私とお姉ちゃんの間に手をはさんで、お姉ちゃんの取材ごっこを終わらせようとしてくれた。
ちぇっと言いながらも、お姉ちゃんは私を解放してくれた。


「ぶーぶーもう少しだったのにぃーーー」


あなたは何歳だ。


「んーじゃあ…」


お姉ちゃんは、そういいながら海斗の方へ向いた。

…まさか。


手を口元によせて、内緒話でも始めようかとしている姿。
じりじりと海斗に寄っていく。


「早苗さん?」
「で、海斗きゅんは、激しくしたわけぇ??」


内緒話の意味になってないよ!聞こえてるよ!!


「いやぁ…その…」
「優しくしてあげてってあんなに言ったのにぃ?
止められなくなっちゃったかぁ?
そんなにうちの妹は良かったかい??
そうかそうか…でも、あの子は初めてなんだからぁ慣れない激しい運動は、もう少し慣らさないとぉーねぇ?…」

「お姉ちゃん!!!」


さっきから一方的に喋っているし!

すっかり親父みたくなってベラベラ喋っているお姉ちゃんを、誰も止めることは出来ないだろう…


「もぅちょっと待ってよぉー。
あとねぇ、いっちょまえに自分のこと"騎士"になるなんて言ったくせに、もう千夏をヘロヘロにさせてどぉすんの!
自分で千夏を限界までやっちゃって、守ってないじゃんかぁ、え?
どうなのそこはぁ
あとさ、変なプレイとか止めてよ?
千夏が可愛そうでしょ?私の千夏が!!

お父さんがいる時はエッチ禁止ね?お父さんはその辺厳しいからさぁ
まぁ、私やお母さんがいる時は聞かないふりしとくから……多分ね♪」



こうして、お母さんが帰ってくるまでお姉ちゃんの良くわからない説教は続いた…